ぼうさいこくたい2025にて セッションを開催しました!

2025年9月6日・7日の2日間、新潟市の朱鷺メッセにて第10回目となる「ぼうさいこくたい2025」が開催され、JCC-DRRとしてオンラインセッション「超高齢社会で考える避難のあり方 〜世代をこえた共助へのヒント〜」を主催しました。

約50名の方にご参加いただいた本セッションには、市民社会や研究者など異なる立場の5名が登壇。

はじめに、新潟大学大学院医歯学総合研究科 十日町いきいきエイジング講座の菖蒲川由郷特任教授が、2004年新潟県中越地震からの教訓、またミャンマーで実施された高齢者の社会疫学調査の結果を通して、日頃からの地域の絆が強いほど災害支援がスムーズに実施されたこと、また地域の繋がりや社会参加は、健康維持や死亡率低下、災害後のうつ防止などに効果があることなどを報告。

同じく新潟を拠点に活動される新潟市防災士の会中央区支部 副支部長の小奈みどりさんからは、女性防災士による「NBJ(新潟防災女子)」の活動の様子や、2024年の能登半島地震後に感じた、避難所において高齢者や女性が直面する課題、また平時からの議論の重要性について、実体験をもとに報告がありました。

またその他、JCC-DRRの代表から、地域コミュニティ主導の減災アクションの海外における実践事例(小美野)や、「信仰を基盤とした組織(FBO)」による活動および地域における緩やかな繋がりの効果(浅井)、また多文化共生と防災を取り入れた地域での取り組み(遠藤)などについて発表を行いました。

終了後のアンケートでは、「地域の防災訓練があるため、役立てていきます」「自身は一人暮らしで普段近所付き合いは全くない状態ですが、地域コミュニティの繋がりを持つことが防災の一助になることが分かりました。(中略)自分自身も社会参加(スポーツ教室、ボランティア、地域の運動会など)に積極的に参加したいと思いました」「それぞれの立場での活動を聞くことができて、自分にできること、私の地域で必要なことを考える機会となりました」などといった感想が寄せられました。

アーカイブ映像は、下記サイトからご覧いただけます。
https://bosai-kokutai.jp/2025/so-06/

ぼうさいこくたい 公式サイト