JCC-DRR 運営団体のCWS Japanが、健康生活・くらし再建手帳「今から手帳」を発行しました。西日本豪雨災害で被害を受けた方々の生活再建にお役立てください。
この度、2018 年7月7日、豪雨による被害を受けた岡山県倉敷市真備町の人々が、健康をまもりながら生活を立て直していただくために、家族の基本情報・避難先での診療記録・7月7日からの日々の日記、復興支援制度チェック、各種窓口電話帳からなる健康生活・くらし再建手帳、「今から手帳」を発行致しました。
高知県立大学減災ケアラボ(高知県高知市、代表責任者 神原咲子)による企画と多摩美術大学プロダクトデザイン専攻(東京都八王子市、代表責任者 大橋由三子)の編集デザインによるもので、CWS Japanは発行でご協力しました。
詳細は以下記しておりますが、以下ページからダウンロード頂けます。
https://mabi-care.com/uploads/files/imakaratecho.pdf
https://mabi-care.com/questions
具体的には、まず、最初に、家族の方の基本的な情報のページです。名前・所属・血液型などのほか、持病や、アレルギーなど配慮が必要なこと、スマホ・白米などその人にとって1日のうちなくてはならないものがかけるようになっており、発災直後の支援ニーズを見える化して発信するのに役立ちます。
次に診療記録のページは、医療班による診療、保健師、看護、各種専門職による健康管理、リハビリなどでの相談記録を個人カルテとして手元に置いておくことで、かかりつけ医や新たに受診する時の相談に役立ちます。
7月7日から見開き一週間分の日記手帳が3ヶ月分あり、その頃の体調、あった出来事、困ったことなどを記録できるようになっています。ページの下部には、その時期に起こりやすい健康問題や復旧復興活動・制度の“一言メモ”が記してあります。さらに最後に、弁護士会と連携した、生活再建制度一覧チェック表や、知っておくと便利な制度や相談先のべんり電話帳や、自治体などのホームページのURLのQRコードをつけています。
看護師や様々なボランティアによる避難所や地域の巡回みまもり活動とともに配布し、利用を促して頂き、居住地やかかりつけ医が変わった時などに役立てて頂くなどし、スムーズなくらしの再建に貢献できれば幸いです。
この個人時系列記録は最も身近で重要なセルフケアツールです。災害関連死を出さないためにもご協力をどうぞよろしくお願いします。
◆ 企画監修 高知県立大学減災ケアラボ 神原咲子
◆ 協力 姫路大学 宮本純子, 應義塾大学 山岸暁美, 東京弁護士会 岡本正
◆ 発行 CWS JAPAN 小美野剛
◆ 編集・デザイン 多摩美術大学 大橋由三子, 高谷琴美,木村太一,大谷京香